これは展覧会?工房?ショップ?
1997年、美術家、藤浩志は、自身の家庭で使ったビニールやプラスティッック素材を廃棄しない「家庭内ゴミゼロミッション」を開始。社会に排出するゴミはゼロになったが、家庭内のビニプラ素材は日々増え続け、生活を脅かすほどに蓄積されていきました。
そんな困った状況の中で、藤浩志は発想を転換させ、「ビニールプラスティックコネクション(VPC)」を始めました。VPCでは、廃棄物だったビニプラを素材に、生活を楽しく、豊かに過す生活用品などを制作。また、全国各地で「VPC」をきっかけに、新たな生活様式や地域活動が創出される現象も起こっています。
2003年9月、大阪・新世界のフェスティバルゲートからはじまる「Poly Prac.」は、VPCで蓄積されたアイデアや技術、ネットワークなどを共有する場です。これまでに制作されたビニプ
ラプロダクトなどの展示をはじめ、オリジナル商品の開発や技術習得のワークショップなども開催。年齢、経験を問わず、どなたでも参加できます。
* Poly Prac. : ポリ系素材とプラクティス(実践)を掛合わせた造語です。
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■ 藤浩志
アートの概念を美術史の上に成立しているものではなく、「社会的に価値を認められていないない存在(または意識)を価値のある存在として立ち上げるテクニック」として捉え、協力・地域・適性技術の三つを表現の手法・素材として既存のアートスペースだけでなく、様々な場所で表現活動を行うアーティストです。
下記サイトにて、ロングインタビューを連載しています。
log osaka web magazine http://www.log-osaka.jp/index2.html |
■Vinyl Plastics Connection(VPC)とは
1997年、藤浩志が家庭内から排出されるビニールやプラスティック素材の廃棄物を収集するという「家庭内ゴミゼロミッション」を始めて以来、膨大な量のビニプラ素材が日々増え続け、家庭生活を脅かすほど蓄積されてしまう。そんな状況を克服しようと構想されたのものです。
これらのビニプラ素材を「20世紀後半、大量消費社会の到来と共に発生し、21世紀前半、その存在が危惧され消滅に向う素材」として捉え、それらの素材を利用した新たな生活様式や地域活動の創出を模索するためにはじめられたデモンストレーションとしての表現VPCは、藤浩志がシステムを提案し、参加者によって具体的な作品が生まれてくるというしくみとなっています。
これまでに様々な人々や組織、また表現の現場や出合いの中で様々なプログラムが作られ、美術館だけでなく学校や公民館、商店街や空き地などで地域住民との関わり合いの中で行われてきました。 |
■Breaker projectとは
破壊者という意味と同時に、(あるチャンネルを使って) 交信をしようとする人という意味があります。
Breaker Projectではそれぞれ独自の表現手法を用いて社会との接点をもちながら、既存の枠組みを新たな視点で捉え直し、美しくreconstruct(再構築)していく活動を行っているアーティスト、藤浩志、伊達伸明、木村俊朗じんじんの3人と共に、大阪新世界の街を舞台に様々な試みを行います。
この3つのプロジェクトは同時期に開催するのではなく、シリーズとして順に展開、またさらに継続していきます。
*Breaker project今後の予定
●2004年1月(予定) 伊達伸明による、建築物ウクレレ化保存計画
●2004年3月(予定) きむらとしろうじんじんによる、野点・焼立器飲茶美味窯付移動車
●2004年4月以降予定 オランダよりFranck Bragigand 招聘、滞在制作
Breaker projectに関する最新情報は、下記のサイトにて詳しく紹介していきます。
log osaka web magazine http://www.log-osaka.jp/ |
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