Report

2003/3/27(木)〜29(土)
New Visionaries Workshop_01
VJによる不登校生のための映像ワークショップ

 
3日間に渡るワークショップを行いました。「映像」を介した表現にふれて頂くことで何か感じて頂ければと企画しました。
1日目、2日目と撮影し、その後講師のガイドにより編集、3日目には個々の参加者の作品を各自がVJ方式で発表するパーティを行いました。



 参加者は、数として少くないとされる4名。でも個々の参加者にとって、この数は顔が見えるちょうどよい程合いだった。実際、彼らと彼女らが何を求めてこのワークショップに参加したのかは計り知れないけど、当初見るからに何かを期待してくれていたし、結果、楽しんでくれてもいたように見えた。この場で、感じたこと、得たことが実を結ぶかどうかは参加した本人しかわからないけど、どんどん軽く力が抜けていくような彼らと彼女らと、多くのお手伝い頂いたスタッフの穏やかな笑みを見る限り、このワークショップを続ける意味はあると思った。
 ただ、「不登校生」と呼ばれる人々に、このような企画の情報を知ってもらうことは、想像以上に困難だった。スタッフはみんな、かなりがんばった。でも、それは、伝達の仕組みが脆いからか、当人らを取り囲む周辺への信頼関係に何か障壁があるからなのか、情報が確かに届いたという実感を得ることは出来なかったように思う。また、その「不登校生」というラベルのとても便宜的で、愛情の感じられない言葉に、うんざりもした。最後に、参加者とスタッフとを緩やかにつなぐため、あえてすべてのスタッフに名札を与えずに事を進めた講師A氏の、行き届いた知恵に感謝。