『ソビエトカメラ党宣言』
中村 陸雄


>> 「ロシア人=横山やすし」説を唱える著者が愛情に毒舌を交えて語る抱腹絶倒エッセイ。目次には・フェド中毒・ゾルキー中毒・ロモ中毒と、怪しい見出しが並ぶ。ロシア人を巡る、著者の妄想の暴走ぶりも楽しい一冊。(福)
  『古寺を訪ねて 斑鳩から奈良へ』
土門拳

>> あの人が、気息をこらして、結跏趺坐しているきびしい気配が感じられるのである−。夕暮れ時、法隆寺の夢殿を通りがかった土門拳が感じた、聖徳太子の気配。古寺と向き合う真摯な眼差しに、ライブで奈良を感じたくなります。(み)

 

  『四畳半妖精図鑑』
水野純子


>> むさくるしい四畳半の部屋にも、美しい妖精はたくさんいるのです……。水野純子さんのかわいい絵と笑いのセンスが大好きなんですが、これはもの悲しい秋の日もハッピー気分にさせてくれるオススメの一冊です。(コ)
  『立体で見る美術がわかる本』
ロン・ファン・メール &フランク・ウィットフォード


>> フェルメールやベラスケスの絵画を立体化したり、3D眼鏡やモビールのオマケがついていたり、ユニークな仕掛けがいっぱい。名画よりもこの本を作った人に会いたくなる。(り)