実験音楽、即興音楽、音響音楽、前衛音楽…
呼び名もさまざま、かつ、その範囲も膨大。
ジャンルは、と言われてもそのボーダーラインが引けない。
むしろ、いち演奏家=いちジャンルくらいの、無限の可能性への挑戦。
それほど、未確定。
「音」と「音楽」の境界線をひとりひとりが自由に飛び越えながら、試行錯誤を繰り返し、「新しい」音楽表現を模索し、構築し、また破壊しては構築する。
そんな行為、および生産される音 / 音楽を含む、そのムーブメント自体がニューミュージック…『新音楽』ではないか、と思う。
日本における、『新音楽』演奏家が集うフェスティバルの先駆である“festival BEYOND INNOCENCE”は、今年で8回目。
BRIDGEにその拠点を移してから、3回目を迎える。

この特集を編集している間に、たくさんの『BRIDGE系』ミュージシャンと話した。みんな勉強熱心だし、好奇心旺盛。そして、独立心が強い。自分の音が「いちジャンル」を成していることを自覚し、自負し、切磋琢磨している。
バロックが、ジャズが、ロックが、ヒップポップが、そのスタイルを確立する前、それらは何と呼ばれていただろう?生まれ出ずる前のカオス。彼らは否定するだろうが、そんな歴史年表には載らない史実を目の当たりにしている感覚がよぎった。

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ニューミュージック概論