remo(NPO法人記録と表現とメディアのための組織)は、美術の範囲のみで“映像”を扱っているのではない。
まず、周りを見渡してみてほしい。ビデオ・DVD・HDレコーダといった映像を“記録する”モノだけでも激しい勢いで発展している。この他、CDやMD、MP3プレーヤーといった、音の記録・再現機器、またパーソナルコンピュータ上での作業はもとより、留守番電話、日記、カメラなどと数えてゆけば、私たちは日々恐ろしいくらいに“記録”を続けていることに気付かされるだろう。しかし一方でこれらに対し、ヒトがどのように接するべきなのかを語られることはほとんどないままで、半ば技術の渦に巻き込まれ、溺れそうになってしまっているのも現状である。
remoは、それら技術を用い表現する人々(アーティスト)と、産業や教育といった社会活動との接点を探る研究機関である。と同時に、アーティストの表現手法がこの渦を乗り越えるための指標となることを願って、その活動をサポートする双方向的支援機関なのである。
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