>> 6/23に、SAP参画の4NPOの主催による「新世界アーツパーク未来計画シンポジウム」が開催されました。三部で構成され、3時間半に及びましたが、最後まで熱気があふれていました。
今回のSAP-Tourism*では、SAPや大阪のみならず、芸術環境そのものに対し意義深い発言の多く飛び出たこのシンポジウムの様子を、トーカー(=出演者)の象徴的な発言をピックアップしたダイジェスト版としてご紹介します。

 
  >> 新世界アーツパーク(=SAP)に参画している4NPOの共同主催によるシンポジウム「新世界アーツパーク未来計画」が6/23に開催されました。SAP事業を含む、大阪市の芸術振興事業プラン「芸術文化アクションプラン」の10年計画の内、前期5年が終了する今年度、4NPO自らが、自分たちの活動を省みるために行なわれたのが、このシンポジウムです。  
 
 
 

「第一回 新世界アーツパーク未来計画シンポジウム」

開催日時:2005/6/23 15:30〜19:00
開催場所:Art Theater dB

ゲストトーカー:
小暮宣雄(芸術環境研究者)
佐々木雅幸(大阪市立大学大学院創造都市研究科長・教授)
吉本光宏(ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室 室長)
鷲田清一(大阪大学教授(哲学))

トーカー:
雨森信(NPO法人remo / 記録と表現とメディアのための組織)
上田假奈代(NPO法人cocoroom / こえとことばとこころの部屋)
(*第三部は、飯島秀司)
大谷燠(NPO法人ダンスボックス)
西川文章(NPO法人ビヨンドイノセンス)

ナビゲーター:
甲斐賢治
(NPO法人remo / 記録と表現とメディアのための組織)

参加者:110名

主催:新世界アーツパーク未来計画実行委員会
NPO法人remo / 記録と表現とメディアのための組織
NPO法人cocoroom / こえとことばとこころの部屋
NPO法人ダンスボックス
NPO法人ビヨンドイノセンス

 
 
 
 
 

新世界アーツパーク未来計画 開催主旨

平成14年10月、大阪市による地域文化活性のための政策「芸術文化アクションプラン」の一環としてオープンした「新世界アーツパーク事業」。現在、分野が異なる4つの専門的NPOが「公設民営」方式によって、大阪には未整備の「アートセンター」的拠点を運営、通年活動し、その他ふたつの団体も交えて様々な展開を繰り広げています。
当時、日本の文化の領域ではまだほとんど事例がなかったその「公設民営」という方式で進められるこの事業には、地方主権の時勢も合わさって、各地方自治体が文化政策を計画、実施する上の参照として、オープン当初より全国からの視察が訪れており、現在ではその成功事例として広く認識されています。

そのような中、本年5月に入って、担当部署である大阪市・ゆとりとみどり局文化集客部文化振興課より、現在、フェスティバルゲートの運営管理に関する先行きが不安定な情勢で、この場での継続の可能性を探ると共に、新たな移転場所での事業展開を考えたい。との投げかけがありました。

これを機会に、3年の活動を経た4NPO自らが、これまでの活動を顧みつつ、

1) 地域に貢献する「拠点事業」における事例と検証、
今後の方向性
2) 公的な「文化事業」のあり方を考え、
市民に還元するための方法論をさぐる
3) 都市機能として芸術文化における先端的な取り組みの海外・国内の事例紹介、本取り組みの検証、社会的便益、今後の課題・指針について

4)

継続的に市民に開かれた場を維持する意味を考え、
具体的な開かれた場作りのつくりかた

などを話し合い、未来に向けた具体的な歩みを考えたいと思っています。

そこで、本来的にパートナーである担当部局、客観的批評を行う有識者を招き、今後の方向性を考えるオープンな機会を持ちたいと考えました。
つきましては、大阪のよりよい芸術環境への礎となる可能性を有する本シンポジウムへの参加を心よりお待ちしております。

新世界アーツパーク未来計画実行委員会
 

NPO法人 記録と表現とメディアのための組織
 NPO法人 こえとことばとこころの部屋
 NPO法人 ダンスボックス
 NPO法人 ビヨンドイノセンス