■食べる >> 平日昼間はフェスティバルゲートへ買い物に来た女性客でにぎわうArt Theater dB併設の「cafe 4竕」。自家製ケーキはボリュームもあって、おそろしく美味。海外では小規模劇場にも併設レストランまたはカフェがある。フランスでは、子供に睡眠薬を飲ませて夫婦でディナーと舞台を楽しむ、なんてこともあるとか。そこまではいかなくとも、とっておきのケーキを食べながら開演を待つ、そんな時間を楽しんでみてはいかがだろう。 SAP-B編集部のオススメは「焼きっぱなしのタルト」。絶品です。
>> Art Theater dBにはライブラリーもある。ダンス関係の書籍がメインで、特に舞踏関係の書籍は今では入手不可能なものも。ビデオも、AFAAから寄贈されたものを始め着々と増加中。2002年のACDFの出演者、ウェンツイ・ウ(台湾)は見かけるといつもそこに座り込み、片っ端から蔵書を開いていた。日本語は読めなくとも、写真などで何かを汲み取ろうという姿勢に頭が下がる。言葉を用いず、身体だけで表現するダンスだからこそでもある。
■観る >> 内閣府が行った世論調査によると、この一年間に芸術を劇場や美術館などで鑑賞した経験がある、と答えた人は全体の50.9%。その内容として、「映画」を挙げた人が24.7%と最も多く、次いで「音楽」23.4%、「演芸・演劇」12.9%となっている。「舞踊」と答えた人は4.6%だ。これを大阪市の人口233万人に掛けると12万人となるが、この中にはクラシックバレエや日本舞踊、民族舞踊なども含まれている。ちなみにArt Theater dBの年間総来場者数は1万2千人。ということは、コンテンポラリー・ダンス鑑賞人口は「舞踊」鑑賞人口の10%。つまり日本人全体では0.46%、約60万人か?
■話す >> 夜、Art Theater dBの周辺に人が溢れ出す。その中に花束などを持ったダンサーの姿もある。終演後にアーティストと観客が入り乱れて話しこむ、というのはこの劇場ならでは。もし、今観た作品が気に入ったなら、ぜひ直に伝えてもらいたい。それが次の作品につながる。公演を観て、率直に感想を述べる。これが、アーティストを育てる「場」である。
AFAA >>フランス芸術文化活動協会。フランス外務省の内部団体。
ACDF >> アジアコンテンポラリーダンスフェスティバル。2001年より年一回開催している、大阪市とNPOダンスボックス(2001年当時はダンスボックス実行委員会)による共同プログラム。これまで、7つの国及び地域からダンサーが参加した。今年も8月6日〜10日にArt Theater dBにて開催。
内閣府が行った世論調査 >> 『文化に関する世論調査』内閣府大臣官房政府広報室 平成15年11月調査。
SAP-Tourism* 「劇場」を利用する、ということ。 観客としての利用 >> ワークショップとしての利用 >> ボランティアスタッフとしての利用 >> ダンサーとしての利用 >> top >>
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