ワークショップとしての利用

興味を持つ
>> ダンスの舞台などを見て「自分もやりたい」と思った人、自分とは違った方法(メソッド)でダンスを創っているアーティストに興味がある人なら、まずはWSに飛び込んでみることがお勧めだ。初めてだとなんだかおっかないかもしれないが、「最初は誰でも初心者だ」くらいの気持ちと「動きやすい服」さえあれば何も心配はいらない。音楽や美術などと違い、日本では現代に即したダンスを教えている学校(もしくは考える場)はまだまだ少ない。WSは『さらに知りたい』全ての人に、必ず何かをもたらしてくれるまたとない機会である。

 

参加する
>> NPOダンスボックスが開講しているWSでは一週間前後の連続モノとして[夏塾][春塾]がある。過去の講師には、黒沢美香、山田うん、伊藤キム、桜井圭介等、超強力な顔ぶれがそろう。また[dBダンスクラス]と名づけられた毎週行われるWSもある。現在、コンテンポラリー・ダンス、バレエ、舞踏の3クラスを開講中。こちらはメソッドの豊かさに加え長期型なので、落ち着いて自分の「身体」に向き合える。その他、行政などからの依頼でWSのコーディネイトも行っている。

クレオダンスカンパニー 2004年1〜3月のWSの様子
写真:川上坐

 

 

気付く
>> 参加してまず驚くのは、アーティストの技術と発想の豊かさである。一つも同じ方法に当たらない。それぞれの「身体」の捕らえ方が異なるからだろうが、毎回自分の体までもが違って感じる。単純な話「こんなところに筋肉と関節があったのか」とビックリする事もある。アーティストも「私が教えます」といった姿勢ではなく、むしろ「一緒にやりましょ。」といった空気を感じることが圧倒的に多い。テクニックだけではなく、「自分」がどうしたいのかということも大事なのがダンス。「自分探し」だけでは終わらない「その次」がここにあるかもしれない。

 

変わる
>>WSはアーティストの考えを落ち着いて知る場としては最高である。技術はもちろんその生き様も肌で感じる。WSに通い続けて、ある日自分が舞台に立って いたという事もそんなに珍しい事ではない。また様々なWSが開かれている現在、多くの方法論がこの世界を行き来している。つまりWSは、ここでは状況そのものを活性化させるメディアとしても機能していると言えるのではないだろうか。

 

WS
>> ワークショップ。舞台芸術などで、組織の枠などを超えた参加者により行われる研究会・講習会、または作品製作の場。

SAP-Tourism* 「劇場」を利用する、ということ。

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ダンサーとしての利用 >>
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