■作る
>> ダンス(人間)の動きには「寝る」「座る」「立つ」「歩く」「飛ぶ」の5つしかない、と言っても過言ではない。ただ、そのバリエーションが無限にあり、それを訓練によって自在に引き出すことができる「技術者」をダンサーと呼ぶ。また、別の方法論と技術を用いそれらをどう組み合わせるかが振付である。身体には、その人の経験・習慣・民族性・国家性・社会性など、生き方のすべての情報が刻み込まれており、それが個性となって舞台上で発露し、観客にイメージをもたらす。NPOダンスボックスのエグゼクティブ・プロデューサー大谷燠は、身体的技術とイメージ、この二つを合わせて「身体力」と呼び、今後の活動のキーワードにしたいと言う。
|